この記事では元人事コンサルであるミアが、新卒の残業について知っておきたい大切な内容を解説しています。
新卒として初めての社会人生活が始まると、残業の実態が気になりますよね。
自分の会社の残業が多いのか少ないのか、他の会社がどうなのか、いろいろ知りたいのは自然なこと。
この記事では、新卒の残業について特に知りたい5項目について解説しちゃいます!
- 新卒の残業はいつから始まる?
- 新卒の残業は何時間?
- 新卒の残業はきつい?
- 新卒の残業代はいくら?
- 新卒での転職は、残業関連の理由でも大丈夫?
この記事を書いているミアは残業に関する知見が豊富。自分の実体験も踏まえて解説します!
新卒で2年間残業100時間経験。その後転職し、定時帰り勤務や時短勤務も経験。
新卒の残業について詳しく知って、自分らしい残業のスタイルを作っていきましょう!
新卒の残業はいつから?【6か月過ぎたころから始まる!】
新卒入社後は残業がない、もしくは、残業が短い期間があります。
多くの企業(特に大企業)では、研修期間や試用期間中はなるべく残業させない暗黙の了解があるみたいです。
ですが、もちろん最初から残業がある企業もあります。
新卒入社から半年ほど経つと、先輩たちと同じように残業する日が大半になってくる会社が多いです。
半年経ったら先輩達と同程度の残業があると、心しておきましょう。
また、新卒で入社した最初の1~3か月の間に、以下のような残業が続く場合は転職も考えてみて下さい。ブラック企業かもしれません!
- 月に40時間以上の残業が日常
- 残業代が払われない
こちら↓の記事では、新卒の残業が始まる時期をより詳しく解説しています!
では、残業が始まったらどのくらいの残業時間が平均なのでしょうか。
次のセクションでは、新卒の平均残業時間をお話しします!
新卒の残業の平均時間は?【月20~30時間!】
Openworkの調査によると社会人の平均残業時間は月に28時間。
平均的な大学の新卒の年齢である20代の平均残業も月に28時間です。
毎日1時間以上の残業という計算になります。つまり18:00が定時の仕事だと、退社時間が19:00過ぎです。
通勤に時間がかかると、家に着くのが20:00ごろになる人もいるのではないでしょうか。
新卒の残業時間が28時間というのは、あくまでも平均の残業時間です。
こちら↓の記事では、性別&業界ごとの新卒の平均残業と、新卒時期が過ぎたら残業が減るのかどうかなど、新卒の残業時間について知りたいことを詳しく解説しています。
毎日1時間の残業について、新卒のみんなはどう思っているのでしょうか。
次のセクションでは、新卒のみんなが残業についてどう思ってるかをご紹介!
新卒の残業はきつい?【1日1時間が許容範囲】
実は、1日1時間の残業は許容範囲と感じている新卒社会人は多いんです。
- 女性の新社会人を対象にしたアンケート: 44%の女性新社会人が「許容できる残業は1日1時間」と回答。(MUSEE MARKETING)
- 男女の卒業予定の大学生を対象にしたアンケート: 60%が「残業しても構わないのは月40時間以内(=1日2時間以内)と回答。(日本経済新聞社)
新卒の皆さんにとっては、1日1~2時間残業が許容できる最大の残業時間という印象です。
嫌なイメージが多い残業ですが、メリットもあります。新卒の時に残業するメリットとデメリットをご紹介します。
新卒の残業がどの程度きついか、月残業時間ごとに解説した記事もどうぞ。
私は新卒で入社した会社では2年間毎月残業100時間を超え。時短や定時帰りも経験しました。
そんな体験から、残業のメリットとデメリットを解説するよ!
新卒時の残業のメリットは3つのUP
新卒時に残業して早くスキルUP
残業が多いと早くスキルアップします。
特に新卒時は、仕事をどんどん覚えていく時期なので、残業するほどスポンジのように吸収してスキルが伸びるんです。
新卒時代に大学の友達や同期と早く差をつければ、昇進・給与UP・キャリアアップ転職にもつながりやすくなります。
キャリアアップ転職後に20代で年収1000万円越えたよ。
新卒時に残業すると仲間意識UP
長い時間を共にした上司・先輩・同僚とは強い仲間意識が芽生えます。
特に会社に入りたての新卒時代に、早い時期から上司や先輩たちと仲良くなれるのが嬉しいポイントです。
仲間意識ができると、多くのメリットがあります。
- 分からないことを聞きやすい
- 多少のミスはカバーしてくれる
- やりたい仕事をまわしてくれる
- 先輩や上司が会社の裏事情を教えてくれる
- 仲が良い仲間がいると会社に行くのが楽しみになる
仲間意識があると、助けたくなるのが人情です。
仕事で右も左も分からない新卒時代は周りの助けが必要。上司や先輩と仲良くなっておくと、損はありません!
新卒時に残業するとお給料UP
残業すれば、基本的に残業代が支払われるのでお給料がアップします。
基本的にというのは、みなし残業などの場合は残業時間に応じて給与が変わらない場合があるので注意が必要という意味です。
せっかくの社会人だからお買い物やお食事会なども楽しみたい!
だけど、新卒時代はまだお給料も多くないもの。
そんな時に残業代はとっても助かる家計の救世主になること間違いなしです!
新卒時の残業のデメリットも3つ
新卒時の残業はプライベートが確保できない場合あり
残業が多いとなかなかプライベートの時間が確保できません。
特に新卒だと、残業のお願いは断りにくい。
プライベートを大事にしたい人は、残業が辛いと感じる人が多いと思います。
また、プライベートの時間があってこそ、仕事で最高のパフォーマンスが出せるんです。
仕事から離れた何気ない時間で、仕事に活かせるスキルやアイディアが得られることもあります。
新卒時の残業は健康にも影響あり
忙しすぎると睡眠不足になり健康に影響がでてきます。
新卒の頃は若くて体力もあるので、まだ体を壊していないだけです。
体力がある新卒時代でも、長時間の残業を甘く見てはいけない理由が2つあります。
- 年齢を重ねるごとに、残業が辛く感じるようになります。今は良くても、残業を容認する会社で働き続けられるでしょうか?
- 体力がある新卒時代でも疲労は体に蓄積しています。遅かれ早かれ疲労が体調に支障をきたす日が来るんです。
当たり前ですが、何事も体が資本。体調を壊してまで残業をする意味はありません。
体を壊すような残業が改善されなさそうであれば、転職を考えてみてください。
新卒時の残業は将来的な働き方への不安につながる
慢性的に残業が多いと、将来きちんと働き続けられるかどうか不安ですね。
特に新卒の女性は、「将来子育てしながら家庭と両立しながら働けるか」が気になるところ。
ライフステージの変化に応じて、働き方も変えながら長期的に働ける環境かどうかを見極めて。
新卒時代の残業だけじゃなくて、先輩達の働き方も要チェックです。
- 結婚したら寿退社?
- 育休はちゃんと取れる?
- 育休から復帰しても不当に扱われない?
- 子育て中に希望すれば時短できる?
- 子育て中も希望すればフルタイムで働ける?
将来働き続けたいかどうかも大切なので、自分自身に聞いてみましょう。
将来も働きたいと思ったら、新卒の頃から周りを見て、長期的に働ける会社なのか判断してください。
新卒の残業代は出ない?【基本的に支払われるはず!】
残業代は基本的に支払われるべきものです。
ただし、みなし残業制を採用している場合などは、残業代としては追加で支払われないのでご注意を。
残業代は定時後も頑張って仕事をしたご褒美です。
残業代がもらえるなら残業しても良いという新卒社会人もいると思います。
でも、時間は有限です。特に新卒時代は1年しかありません。
残業代をもらう以上に大切なことはありませんか?
- 趣味の時間
- 家族・恋人・友達との時間
- 美容にかける時間
- スキルアップの時間
社会人になったら、新卒の1年が一番時間があります。これからどんどん時間がなくなっていきますよ。
- 社会人歴が長くなるほど仕事は忙しくなる
- 結婚すると自由な時間が減る
- 出産するとますます自由な時間がない
スキルアップ・資格取得・英語の勉強・全身脱毛・転職・趣味を見つける・ボランティア・旅行…。
やりたいことがあれば、新卒のうちにチャレンジしてください!
給料が少なくて残業代で生活費を稼ぐ必要があるなら、転職して給与アップを目指しても良いかもしれませんよ。
残業が減って給与がアップする仕事があれば完璧!
次のセクションでは、転職理由が残業関連でも大丈夫なのかをご紹介します。
新卒での転職理由が残業でも大丈夫?【オススメしません!】
面接では、残業が嫌だから転職活動をしていると正直に言わない方がいいです。
(必ず定時帰りと公言している求人を除く)
- 採用面接官として何十人も面接した経験
- 長時間残業が理由で転職した実体験
から解説します。
採用面接官として何十人も面接した経験
ミアは中途採用の面接官です。
長時間残業が嫌で転職活動をしている応募者も面接することがあります。
同じ理由でも、どっちの転職理由に惹かれますか?
- 「現職の残業の長さが嫌で転職活動をしています」
- 「長期的に働ける環境を求めて転職活動をしています」
断然後者の理由がいい印象を与えます。
転職活動はポジティブに伝えることがとても大切なのです。
長時間残業が理由で転職した実体験
私が転職活動をしていたときは、本当の転職理由は長時間残業でした。
しかし、表向きの転職理由を公言して面接に行ったんです。
2つ理由があります。
- 応募した職種が定時帰りが約束された仕事ではない
- 「長時間残業が嫌」という理由以外にポジティブな転職理由があった
応募した職種は毎日残業があると想定される仕事。残業ができない「がんばれない新卒」と思われたくありませんでした。
また、長い残業以外にも、
- 英語が使える会社
- 専門性が磨かれる仕事
- やりたい仕事ができる職種
など、キャリアアップに関するポジティブな転職理由がありました。
なので、面接ではあえてポジティブな転職理由を強調したんです。
内定が出るまでは会社が有利、内定が出れば応募者が有利!内定がでたらやっと残業について詳しく聞くチャンスです。
ただし、残業については、直接会社に聞くのではなく、転職エージェント経由で聞きましょう。
なぜなら…。
- 残業時間は会社に直接聞きにくいですからね。
- 転職エージェントは、応募した会社を辞めたい人も担当している可能性あり。会社が伝えてきた残業時間ではなく、社員が実体験している残業時間を把握しているんです。
私が新卒のみなさんにおすすめのエージェントは第二新卒エージェントneoです。
20代に特化した転職サポートサービスなので、新卒のあなたにピッタリなサポートがたくさんあります!
- 初めての転職や20代ならではの悩みも良くわかっています。
- 初めての転職を考えているユーザーが多いので、手厚いサポートがある
- 職歴が浅い新卒社会人が転職できる案件が豊富
相談や転職サポートは完全無料なので、とりあえず希望の働き方ができる仕事があるかどうかなど、話だけ聞くのもおすすめです。
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【まとめ】新卒で残業すべきかは自分次第!
新卒の時期にどの程度残業するべきかは自分次第です。
- 残業代を稼ぎたい
- 早くスキルアップしたい
- 会社に早くなじみたい
- 仕事以外の時間が大切
- 体調を大切にしたい
自分自身にとって大切なことを見極めることが重要。
新卒という時間は限られています。あなたが本当にやりたいことをやりましょう。
残業が多くてやりたいことが出来ないなら転職も一つの手ですよ。
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