人事担当者が、育休中の転職活動で「よくある転職理由」「内定がとれる転職理由」「不合格になる転職理由」を詳しく解説します!
育休中の転職は、どんな転職理由を企業に伝えればいいか迷いませんか。
正直気になるのは、「内定がとれる転職理由ってなに!?」だと思います。
育休中の候補者の採用面接の経験が豊富な人事責任者のわたしが、育休中転職でも内定に繋がりやすい転職理由を教えます!
- 育休中の転職によくある転職理由は、今の仕事だと子育て仕事を両立できないから!やりたい仕事を追い求める育休中転職はレア。
- 育休中の面接で伝える転職理由は、今の仕事のネガティブなことではNG!面接に行った仕事のポジティブなことを転職理由にすべき。
- 内定が欲しいなら、ちょっと盛って話す!
育休中の転職をかなえたいあなたにおすすめなのは、エージェントを通じた転職です!
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実はわたしの周りにも育休中に転職活動をしている友達がとっても多いんです!
なので、育休中に内定を取ったわたしの友人たちの体験談も交えて解説します。
育休中によくある転職理由
育休中に転職したくなるのは、全然珍しいことではありません。
企画、コンサル、研究職、看護師、病院事務、営業などなど、いろんな仕事をしている友達がいますが、ほとんどの友達が育休中に1度は転職を考えているみたいです。
あるあるな転職理由はこんな感じです。よく聞く順番に並べてみました。
- 家庭と両立できない長時間労働
- 土日勤務があって子育てと両立しにくい
- ワーママに対して理解がない
- 育休中に自分の仕事に他の人が雇われた
- 給与や待遇に不満がある
- 育休中に信頼している同僚たちが辞めた
- 育休中に前の仕事が嫌だと気づく
- もともとやりたい仕事がある
- 育休中に勉強や資格試験にチャレンジした
- 育休中に会社が買収されて復帰しにくい
- 育休中に部署が買収されて復帰しにくい
最初の方に並べた転職理由は、ワーママあるあるというか、まとめると「両立できない」系の転職理由ですね。
「やりたい仕事がある」とか「勉強した」とかポジティブな転職理由があります。
体験談を交えて、あるあるな転職理由をひとつずつ解説してみます。
よくある転職理由を解説し終わったら、「内定に近づく」転職理由について解説しますよ!
家庭と両立できない長時間労働
これは本当によくある転職理由です!
育休中に仕事を辞めたいと思っている人みんなにあてはまる転職理由なんじゃないかと思います。
子どもがうまれると、育児と家事に使う時間が圧倒的に増えます。
これまでみたいに残業できないのはあたりまえなので、時短ができる仕事や残業なしの仕事への転職が多いです。
特に激務の仕事、長時間労働の研究職、夜の仕事がある接客業の人とかは、とても大変です。
わたしがコンサルをしていたときは、子どもが産まれたり、子どもができたときに家庭と両立したいからコンサルを辞める女性が多かった気がします。
土日勤務があって子育てと両立しにくい
土日が忙しい接客業では、これもよくある転職理由です。
保育園は土曜日は預かってくれるけど日曜日は預かってくれない、なんてところも多いはず。
土日に子どもの世話をしてくれる家族や周りのサポートがないと、転職を考えちゃうの自然な流れですよね。
看護師をしている友人は、土日の仕事を休めない病院勤務から、幼稚園とか保育園に在中する看護師に転職していました。
ワーママに対して理解がない
会社の雰囲気がワーママへの理解がないと本当に辛いです。
これは私も経験したのでよくわかります。
もし復帰できても、けむたがられると本当に復帰しにくいし、嫌な気持ちになりますよね。
お給料もらえれば、人間関係なんてどうでもいいという考え方もあります。
けど、いじめられたりすると本当に本当に本当に本当に働きにくいので、辞めたくなるのは自然な気持ちです。
わたしが育休から復帰して2か月後に転職をした実体験はこちらです↓
転職理由もセキララに書いたのでよかったら読んでみて下さい!
育休中に自分の仕事に他の人が雇われた
小さい会社に勤めていると、よくある転職理由です。
中小企業の営業(女性・20代)
育休中に転職した友達が働いていた中小企業では、「育休で抜けちゃうとどうしても人が足りない」と言われて新しい人を雇ったそう。
社員はみんな良い人で心苦しそうにしていたみたいで、育休中のわたしの友人とも事前に話し合いをしたそうです。
その会社は育休明けに違う仕事に復帰できるようにしたりと、辞めなくていいようにしてくれたのですが、本意ではない仕事をやらされたりして、結局辞めてしまいました…。
給与や待遇に不満がある
子どもが産まれてから、実際の給料や待遇に不満がある場合も、よくある転職理由ですね。
これが転職理由のパターンは2つあります。
- もともと給料が少なくて、子どもが産まれたからますますお金が足りなくなった
- 子どもが産まれて仕事をセーブすると、お金が足りなくなった
子どもはなにかとお金がかかるので、待遇が良い同業他社への転職理由としてはよくあるのではないでしょうか。
実は、育休中でも即戦力になる人は、同業他社の会社からするとぜひ欲しい人材ですよ!
育休中に信頼している同僚たちが辞めた
これは、転職が多い業界や会社にあるあるな転職理由ですね。
最近は、転職すること自体が増えているので、周りの同僚も辞めてしまうことがあるでしょう。
- 信頼していた上司が辞めてしまうと、新しい上司とうまくやっていけるか不安…
- 仲が良かった同僚が辞めてしまうと、自分も辞めたくなる…
楽しく仕事をするには、仲間の存在は仕事内容と同じくらい、もしくはそれ以上に大切なのです。
メーカーの開発(女性・30代)
友人の会社では、育休中にチームの半分が入れ替わってしまったようです…。
大好きな上司も辞めてしまって、上司が新しく働いている会社にヘッドハントされました。
その友人はとても迷った結果、時短勤務が約束されている今の会社に残る事を選びました。
育休中に前の仕事が嫌だと気づく
これはかなりあるあるな転職理由ですよね。
わたしの育休中転職は、この転職理由が大きいです。
わたしの場合はもともと仕事が好きじゃなくて、でも「給料もいいしまあいいか」って感じでなあなあでずっと働いていました。
でも、育休で1度仕事をはなれると、「もう復帰はムリ!」という気持ちになりました(笑)
こんな、ぜんぜん前向きじゃない転職理由でも転職できました。
ネガティブな転職理由は面接では言わずに、ポジティブに変換すればOK!詳しくは、この記事の後半で書きます。
もともとやりたい仕事がある
これはとってもポジティブな転職理由なので自信を持って転職活動にのぞめること間違いなしです。
今までの仕事と関係がない仕事だと内定がでる確率は下がりますが、「ポテンシャル採用」としてのチャンスはあります!
育休中に勉強や資格試験にチャレンジした
育休中に勉強したり資格試験をうけるママさんをたまに聞くのですが、すごくパワフル!
わたしも子どもが産まれる前は、「育休中はスキマ時間で資格を勉強したりしてスキルアップしよう」と思ってました。
けど、実際は育休中にそんな余裕はなく…。絶対むりです…。
もしこんなパワフルママさんがいれば、育休中のスキルアップを生かした転職も夢じゃないですよね!
もし育休中に勉強してスキルアップするなら、社会人におすすめの資格について必要な勉強時間をまとめたので参考にしてください!
育休中に部署が買収されて復帰しにくい
これはとてもレアですが、大手メーカーに勤めているわたしの友達が実際に経験していました。
大手企業の研究(女性・30代)
育休中に自分の部署が他の会社に買われてしまい、勤務場所や待遇も変わってしまったそうです。
しかも、そのせいで大好きな同僚がほとんど辞めてしまい、雰囲気も変わってしまったとか。
仕事内容は変わらなかったらしいのですが、勤務地と雰囲気がが変わったことがきっかけで、育休中に仕事を探していました。
もし、育休中に部署が買収されてしまったら、正当な転職理由になりそうです。
いよいよ次のセクションでは、ずっと採用面接官をやってきたわたしが、育休中の転職でも内定がとれる転職理由を教えちゃいます!
育休中の面接で内定につながる転職理由3つ
このセクションでは「うかる転職理由」を3つご紹介します!
- 育休中に努力して資格を取った・勉強した
- もともとその会社・仕事に興味がある
- いきいきと働いている姿を子どもに見せたい
この2つの体験談をもとに書いています。
- わたしが約5年間採用面接をしていたときに実際に内定をだした体験談
- わたしの知人が実際に育休中の転職活動で内定をとった体験談
育休中に努力して資格を取った・勉強した
育休中の転職活動で、これは面接官ウケ1位です。
(難易度もダントツ高いんですが…)
その仕事に「興味がある」「やりたい」という気持ちだけではなくて、実際に行動しているのはすごい。
実は、自分の時間で勉強している独身の社会人でさえ、面接官的にはとても評価が高いんです。
なので、時間がない育休中に勉強している候補者は、かなり喜ばれます。
育休中に勉強したことが転職活動に関係しているなら、ぜひ「もともと興味があって勉強もしている」という転職理由を伝えましょう。
むしろ、面接中は盛って伝えるべきです!
- 毎日ニュースを見ている ⇒ 毎日経済ニュースをチェックし、最近の経済トレンドや業界トレンドを勉強している
- 読書をしている ⇒ 毎日読書をして、意識的にインプットを増やしている
- 資格試験の本を買って少し読んだ ⇒ 資格試験の勉強をしている
このくらい盛るのは、バレませんし、ぜんぜん大丈夫です。
持っていない資格を持っていると言うような明らかな嘘なのでやめましょう。
ちなみに、わたしの知人は、本気で勉強をして栄転した例もあります。
赤ちゃんが6ヶ月くらいになってから、睡眠時間を削ったり、おじいちゃんおばあちゃんの力を借りて勉強時間を作ったそうです。
大手企業勤めから、気になっていた業界のベンチャー企業の管理職に転職していました!
社会人におすすめの資格について必要な勉強時間をまとめたので、育休中にスキルアップするなら参考にしてください!
もともとその会社・仕事に興味がある
「もともと興味がある」というのは2つのシーンで使えます。
- 本当にもともと興味がある仕事に応募するときの転職理由
- まあやってみても良いかな程度の仕事に応募するときの転職理由
本当にもともと興味がある仕事に応募するときの転職理由
もし本当にもともと興味がある仕事なら、せっかくならチャレンジしてください!
「育休中だから」「子育て中だから」と諦めるのではなく、自分がやりたい仕事につきたいという正直な転職理由は面接官の心をつかみます。
本当です。そういう候補者はやる気に満ち溢れているのがわかるんです。魂がこもっている感じが伝わります。
これまでの経験やスキルももちろん大切ですが、ポテンシャル採用であれば、この「やる気」がなおさら大切です。
興味があるなら、フルタイム勤務にもチャレンジしていいと思います!
わたし自身も育休明けにフルタイム勤務中です。
この記事↓で説明しているように、フルタイムは忙しいですが意外と毎日なんとかなります。
まあやってみても良いかな程度の仕事に応募するときの転職理由
特にすごく興味がないけど、「別にやっても良いかな」程度の仕事でも、「もともと興味がある」と言いましょう。
わたしは長年面接官をやってきて、必ず転職の理由を聞きます。
その時に、たとえウソだとしても「御社に興味があります」とか「この仕事がやりたかったんです」とか、言わない候不合格です。
本当に嘘も方便ですね。
正直に「御社は第二希望です」とか言っている人を通したこともありますが、その人はとっても優秀でした(育休中の方ではありません)。
でもそんな優秀は人は、他の会社からも内定が出ていたみたいで、結局ご縁が無かったのですけどね。
覚えておいて欲しいのは、どんな面接でもかならず「あなたの会社と仕事に興味があります!」と伝えるべしという事です!
いきいきと働いている姿を子どもに見せたい
これは、面接官としてはグッとくる転職理由ですね。
この転職理由からたくさんのことが伝わってきます。
- 会社や仕事への興味の強さ
- 仕事へのやる気
- 出産という人生の一段イベントをポジティブにとらえている前向きな気持ち
しかも、小学生くらいにならないとお母さんが楽しそうに働いているかはわかってくれないでしょう。
なので長く働いてくれる印象も受けます。
これは、ワーママになる育休中の候補者だからこそ使える転職理由なので、ぜひ使っていってください!
育休中の面接でおすすめしない転職理由
正直、育休中の転職は、今の仕事に対するネガティブな転職理由が多いと思います。
- 家庭と仕事が両立できない
- 土日出社したくない
- 配置転換された
- 雰囲気が良くない
- ワーママへの理解がない
今の仕事に対するネガティブな気持ちが本当の転職理由だと面接で言うのは、印象がよくありません。
なぜなら、会社への興味とかやる気が感じられないからです。
面接官はこの3つの「なぜ」を聞きたがっています。
- なぜこの業界で働きたいのか
- なぜこの会社で働きたいのか
- なぜこの職種・仕事がいいのか
これが伝わらないと、面接官には、「育休の前の仕事に戻らないならどこでもいい」「うちの会社である必要はない」ととらえられてしまいます。
もし本当の転職理由が「本当はどこでもいいからとりあえず転職したい」であっても、企業研究をして「この会社のこの職種で働きたい」という転職理由を作り上げてください。
何度も言いますが、内定をゲットするには嘘も方便です。
でも面接では緊張したりしてうまく話せないかもって不安ですよね。
そんなあなたは転職エージェントを通じた転職がおすすめです。
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たくさんある転職エージェントの中からおすすめなのはDODAです!
大手で転職の求人が多いので選べる仕事がたくさんあるだけじゃなくて、女性の転職をサポートするコンテンツがとっても充実しています。
しかも女性用の求人エージェントと違うのはやっぱり求人数です!
育休明けでの転職ならではのワガママもかなえられる仕事に出会えるのは求人数が多いからできることだと思います。
女性に特化したエージェントは、仕事内容・給料・条件も同じような求人が多いので…、あんまり新しい発見がないというか、自分に合う仕事に出会えないかもと思っています…。
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